· 

各種建材とシックハウス症候群について その3

「建材とシックハウス」3

「シロアリ駆除剤」

シックハウス法施工以前は有機リン系のクロルピリホスが使われていましたが、猛毒であるため禁止されました。

現在使えるシロアリ駆除剤で最も注意すべき薬剤がネオニコチノイド系です。

ネオニコチノイドは殺虫剤の主流の薬剤で人体への影響が少ないとして使用されていますが、有機リン系と変わらず人体には毒です。

近頃は健康住宅をうたうメーカーが多くネオニコチノイドではなく、ヒバ油や木酢液、檜油、月桃油、ホウ酸を使われるようになってきました。

ただし化学物質過敏賞の方にはこれでもアレルギー反応を起こす可能性がありますから、当然注意を払うべきです。

現段階では一番安心なのはホウ酸系の薬剤だと考えます。

しかし、それ以前にシロアリ駆除剤を塗布しなくてもよいような構造をもった家づくりをすることが先決なのではないでしょうか。

 

「漆喰」

漆喰は空気中の有害物質を吸着したりすることで、空気清浄効果があると言われています。

しかし、化学物質過敏症の方には漆喰の匂いが気になるという方が数多くおられます。

漆喰は主に天然素材の海苔を調合したものと、化学系の海苔を調合したものに分けられます。

匂いが強い漆喰は天然海苔の方です。

化学糊のほうは施工中は匂いが強いのですが、硬化してしまえば匂いが弱くなります。

それに比べ天然海苔は匂いが長く続くため、過敏症の方はいつまでもその匂いが気になってしまうようです。

とはいえ、有害物質の発散は少なく健常者には危険性が少ないと考えられますから、商品の成分や特性をしっかり把握していれば、特に問題はありません。
どの漆喰を使うかお客さんとサンプルを見たり匂いを嗅いだりして決めるのもいいのではないでしょうか。


「断熱材」

断熱材は多種の素材がありますが、その一つにホウ酸を混ぜた断熱材があります。

ウールブレスやセルロースファイバーなどです。

これらはホウ酸が人体に無害である事から、安全性が高いとされています。

しかし、断熱の細かい繊維が室内環境に入ってこないようにする対策は必要です。

古紙をつかった断熱材の施工をした現場で、木の板の隙間から断熱材が漏れ出してくるという事故が実際にあったそうです。

そのせいで体調不良やホウ酸による脱水症状が起きてしまったのだとか。

また古紙等のインクの匂いも過敏症の方にはつらいようです。

ですから壁に気密シートを貼るなど、断熱材と室内空間の縁を切ることも大切だと言えます。

過敏症の方に一番適正な断熱材はポリエステル系の断熱材です。

商品で言えばパーフェクトバリアやパワーマックス等でしょうか。

これらは施工時はわずかな石油系の匂いがしますがすぐに無臭になります。

また素材も安定していて揮発もしませんし、無添加ですから最も適正であると言えます。

他にも木質系断熱材などがありますが、過敏症の方には匂いがきつかったりと使うことは注意が必要になるようです。

 

過敏症の方にはわずかな匂いが体調不良につながるので、設計や施工側がしっかりと吟味して選択してあげることが大切になるのではないでしょうか。