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各種建材とシックハウス症候群についてその2

「建材とシックハウス症候群2」

今回も足立さんの「アレルギーの人の家づくり」から各建材の注意事項などを記載していこうと思います。

 

「自然塗料」

自然塗料は安全というイメージがありますが、すくなからずホルムアルデヒドが含まれています。

有名な天然自然塗料メーカーの商品において施工後のホルムアルデヒド量を観測実験したところ、7社中5社に含まれており、その中でも7社中2社はFツースター相当の発生量でした。

実験結果から亜麻仁油、ひまわり油、エゴマ油、テレピン油を含む自然塗料は多かれ少なかれホルムアルデヒドを発散するということがわかりました。

とはいえ、発散されるのは塗料が乾くまでの間に大量に発散されるため、乾いたあとはほとんど発散されないことがわかりました。

どれもひと月程経てば急激に発散量が減ることが分かりましたから、長期的には安心しても良いのではないでしょうか。

自然塗料の中でもおすすめなのが、柿渋や油分の少ない蜜蝋ワックス、ホホバ油ワックス、米油、きぬか、木蝋等でした。

自然塗料の影響を最も受けやすいのは施工者であり、自然塗料は施工後にホルムアルデヒドを含む多くの有害物質が揮発するため、塗装用マスクをするなどの対策が必要です。

また、居住者は施工後一ヶ月は必ず換気をとった養生期間をとり、入居するのは三ヶ月後くらいが望ましいと言えます。


「木材と有機化合物」

天然無垢材は体に無害だという考えが定着していますが、簡単に決めつけてはならないようです。

木は虫を寄せ付けないために、天然の有機化合物を分泌します。

その化学物質にはホルムアルデヒドやアセトアルデヒドを含んだ揮発性有機化合物が多種にわたって揮発します。

たとえばテルピン系の物質やヒノキチオールといった物質です。

主な針葉樹林は三ヶ月くらいで乾燥しほとんどが揮発しますが、ヒノキやヒバ等脂分の多い樹種は何年にもわたって揮発します。

特に節の部分からたくさん揮発するようですから、そういった樹種は節の少ない材を使うことが望ましいです。

健常者にとってはそれほど危険な量が発散されるわけではないのですが、過敏症の方は木材の香りで体調を崩されることもあるようです。

たとえばヒバの木っ端が部屋に置いてあるだけで、その匂いで嘔吐や体調不良を起こしたりすることがあるそうです。たしかにヒバはとても匂いが強い樹種ではあります。

健常者でも生木をたくさん置いた空間にいると頭がクラクラとする事があるようです。

そのため木材はしっかりと乾燥をされた材料を使う事がおすすめだと言えます。

また丸太はなかなか乾燥が進まないのでそれらを大量につかったログハウス等は注意が必要です。

天然の無垢材からも有害物質が出ることが分かりましたが、それはしっかりと管理し理解して使用すれば安心して使用することができる範囲です。

それよりも薬剤注入をしたような木材を使わないことを徹底するべきでしょう。

特に注意すべき材料の一つが枕木です。枕木は腐らないようにクレオソートやベンゾピレンを含む発がん性のある猛毒の薬剤が大量に注入されています。

これらは素手で触るのも炎症が起きる可能性がありお勧めできません。

またCCAを含んだ薬剤を注入された枕木もあります。

CCAはヒ素・クロム・銅の化合物でこちらも猛毒です。

特にヒ素は燃やしても灰になりませんから、焼却の煙を吸うことも非常に危険です。

このように木材に関しては薬剤注入系のものを使わないようにする事が大切であると言えるのではないでしょうか。