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各種建材とシックハウス症候群について その1

「各種建材とシックハウス1」

住宅建材の種別において重要な点をそれぞれまとめていきます。

長文になりますので3回に分けて記事を作りました。

 

「防腐処理木材」

平成4年をピークに製造されていた防腐処理木材に「CCA木材」というものがあります。

これはヒ素・クロム・銅の化合物であり猛毒です。

素手で触るのも危険であるほどです。

現在の防腐処理材はホウ酸をつかったものや、銅系、アルキアンモニア等が使われています。

特に「ホウ酸」は人体に害性がないと言われています。

そのため駆除剤を使うならば、現時点で人体への影響はかなり少ないと判断できる、ホウ酸が有効だと思います。

また駆除剤として「クレオソート」を使用している住宅も未だにありますが、こちらは決して使うべきではありません。

かなりの刺激臭がしますし、それも長期的に続くため、化学物質過敏症の方ではその室内にとどまることができなくなりますから、使用は避けたほうがいいと思います。

 

 

 

「畳」

畳の多くは防虫加工が施されています。

その多くが「有機リン系」の殺虫剤を使用していました。

シックハウス法で唯一使用が禁止されている「クロルピリホス」が有機リン化合物である事からもその毒性が分かります。

畳は含水率が13%を超えるとダニやノミが発生しやすくなるそうです。

そこで畳業者の多くは有機リン系の強力な殺虫剤を使用して防虫していました。

2013年の時点では変わりなく有機リン系の防虫紙を使用している畳屋さんが多い状況だったそうです。

現在はどのような流れになっているのかわかりませんが、畳を家で使う場合はそういった防虫剤が使われていないものを使うべきでしょう。
現在ではホウ酸をつかっている畳業者が少しずつ増えてきているようです。

 

畳に関して特に注意すべき事項として2003年以前に製造された畳があります。

「クロルピリホス」に関しては2003年の基準法改正により使用が禁止されましたが、2003年以前の建築では畳の防虫剤やシロアリ駆除剤、合板やフローリングの防虫加工に大量に使われていました。

ですからそれ以前の中古物件やアパートを選ぶことは、細心の注意を払って検討すべきだと思います。

 

「ビニルクロス」

ビニルクロスは指定有害物質13品目を含んでいるものが未だに多いのが現実です。

塩化ビニル壁紙の構成は塩化ビニル樹脂と添加薬剤、そして裏紙に分けられます。

問題は添加薬剤にあります。

添加薬剤には、ビニルを柔らかくする可塑剤や難燃剤、防カビ剤、防汚材、発泡剤、安定剤等様々な添加薬剤が使われています。その重量は壁紙の全体の半分近くになります。

この中でも特に危険なものが「可塑剤」です。

その一つの「フタル酸エステル系」の可塑剤は環境ホルモン性(体内のホルモン分泌に異常をきたす事)がわかっています。柔軟剤や芳香剤等、日用品の至るものに使われている物質でもあります。

このフタル酸エステル類はそのほかの添加薬剤の揮発に混じって発散されます。

新品の時は半端ではない量のようで、それは新しい塩ビ壁紙のサンプル帳が一つあるだけで部屋中に強い刺激臭が広がる程です。

過敏症の方は呼吸すら辛くなるそうです。

主原料である塩化ビニル樹脂は安定性が高く、ほとんど揮発しないものなので、比較的安心していいと思います。

もしも壁紙を使用するならば有害物質の少ないクロスを選びましょう。

できるだけ発泡されていないもの、厚みの薄いもの、表面強化処理やフィルム加工などをしていないものです。

新品の場合は特に揮発が多いですから、施工後一年間はしっかりと換気扇を回して換気をすることも大切です。

壁紙用接着剤は昔はホルマリンを含むものが多かったのですが、シックハウス法施工後は、デンプン系の素材で作られています。

しかし、JIS法の関係上、防腐剤や防カビ剤、その他の添加薬剤を混ぜ込まなければFフォースターを取得できなくなってしまいました。

この理由については調べきれませんでしたが、おそらくデンプン系では分解してしまうため、その他の添加薬剤が必要になったのではと考えます。

そのような事から、ビニル壁紙を施工した部屋では、ホルムアルデヒド以外の有害物質が変わらず大量に揮発しているので注意が必要です。

 

おまけ「ホウ酸に対する僕の考え」

ホウ酸は腎臓で濾過されておしっことして体外に排毒されます。

致死量も塩と同じ量であるため、人体に無害であると言われています。

しかし腎臓をもたないゴキブリやシロアリなどはホウ酸を摂取すると代謝不全に陥り生命維持を行うことができずに死にます。

ホウ酸は無害であると言うことですが、腎臓を持つ人間であってもホウ酸が細胞に及ぼす影響は同じであり、注意すべきだと考えます。

また塩はホウ酸と違って人間に必要不可欠な栄養素ですから、それと致死量が同じだからといってホウ酸が無害であると判断するのはあまり納得できません。

それを判断するには、腎臓がどのようにして解毒排出をしているのかメカニズムを知る必要があると思います。

そのメカニズムについても調べて見たのですが、はっきりとした答えは見つかりませんでした。

僕がホウ酸に対して注意すべきであると考える点は、腎臓の疲労とアレルゲンの蓄積です。

ホウ酸を濾過するために腎臓には負担がかかるはずです。

またアレルギー反応は様々なアレルゲンの蓄積によってアレルギー症状の発症につながると考えられますから、当然ホウ酸も出来る限り摂取しないほうがいいのです。

たとえば、色々なアレルギー物質の蓄積が花粉症等のアレルギー症状の引き金になっている可能性があるという意味です。
現時点でホウ酸は人間にとって害性は少ないと僕は判断します。

しかし、出来るだけ防虫や防腐が必要のない環境を作って、その上で足りない部分をホウ酸で補うというスタンスがいいのではないかと考えています。