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痛風発症のメカニズム

「痛風発症のメカニズム」

痛風は関節に「尿酸」の結晶がたまり関節炎を起こす病気です。
「痛風」は血中の尿酸値が高くなることによって起こりますから、尿酸が血中にたまらないようにすればいいわけです。

 

尿酸は「核酸」の成分であるプリン体の最終代謝産物です。

そのため痛風の原因が核酸を多く含む、魚やお肉やしいたけなどの摂取が原因だと考えられてきました。

しかし、プリン体は核酸の成分である「アニン」や「グアニン」、「ナイアシン」、「FAD(ビタミンB2の誘導体)」など、生体にとって必須の栄養素が含まれています。

そのためプリン体を取らないようになるとさまざまな栄養欠乏を引き起こしてしまいます。
そもそも、痛風の原因がプリン体の過剰摂取というのは間違いであり、プリン体の摂取を控えることで痛風は予防できませんし、症状が改善することもありません。

その例として、肉や魚をたくさん摂取していた狩猟民族は痛風を一切発症していません
狩猟民族が肉や魚を沢山食べても痛風にならないのは、「腎臓」で尿酸の排泄が正常に行われているからなのです。
つまり「痛風」の本当の原因は、腎臓での尿酸の排泄障害であると考えられます。

ではなぜ腎臓での尿酸の排泄障害が起こるのでしょうか。

腎臓では毎日たくさんの血液が濾過(ろか)されるため、全身の中でも最も「糖化」によわい場所なのです。
糖尿病の三大合併症の一つに「糖尿病性腎症」があるのはそのためです。
つまり、腎臓の機能低下をさせる原因は「糖化現象」にあり、それが「痛風」の原因になっているのです。

しかし、痛風には「尿酸値」が正常であるにも関わらずに発症する人もいます。
また糖尿病の合併症では痛風もよく見られるのですが、その場合「尿酸値」がむしろ低い場合がよくあります。
それはなぜなのでしょうか?

その原因はまたもや「果糖」にありました。
「果糖」は糖化能力が大きいため、果糖の過剰摂取は、糖化現象が起きやすい腎臓には致命傷になります。
果糖の過剰摂取は、腎臓を糖化させるだけではなく、エネルギー産生に不可欠な「無機リン欠乏」を引き起こす事で、ATP(体のエネルギーの単位のようなもの)の枯渇と高尿酸結晶を引き起こしてしまうのです。
さらに重要であるのが、果糖の過剰摂取は代謝の過程で大量に「乳酸」を産生するため、血液を酸性にしてしまう事です。
酸性の血中では、尿酸が結晶化を起こしやすいのです。

これが、尿酸値が低いにも関わらずに「痛風」を発症するメカニズムです。

ちなみに、お肉を食べると、血液が酸性になるという意見もありますが、これは全くの間違いなのでお肉を避けても痛風は改善しませんし、栄養欠乏により体調も悪化しかねません。
お肉が血液を酸性にするという言う文は、酸性化した血液には、「ケトン体」が大量に含まれる事が多いことから、ケトン体が酸性化の原因であり、ケトン体の増加はお肉の摂取が原因であるという主張です。
ケトン体が多くなる理由は、「インスリン抵抗性」の発症によって糖質をエネルギー源に出来なくなることから、「糖新生」が促進してケトン体が大量に分泌されているからなのです。
そもそもの酸性化している原因は「ケトン体」ではなく「乳酸」にありことがわかります。
この乳酸は嫌気的解糖作用という糖の代謝経路によって産生されます。

嫌気的解糖作用は、急激な運動などにより緊急的にエネルギー産生をする場合や、果糖を素早く代謝するための経路となります。

なので血液を酸性にしている原因はお肉ではなく「果糖」ということになります
ですから、痛風の発症を心配してお肉を避けている方は、安心してお肉はお腹いっぱい食べても大丈夫だと僕は思いますよ。


最後は「無呼吸症候群」についてです。