· 

インスリン抵抗性の発症のメカニズム

「インスリン抵抗性発症のメカニズム」
それではなぜ「果糖」が「インスリン抵抗性」を発症させるのかを考えていきます。
人間の体は高血糖状態になると、膵臓でインスリンを分泌する事で、糖を中性脂肪に変換していきます。
中性脂肪が過剰につくられ、脂肪組織が脂肪でいっぱいになると「炎症性細胞浸潤(しんじゅん)」という症状が起こります。

「炎症性細胞浸潤」とは、細胞に「免疫細胞」が侵入してくることをいいます。
脂肪細胞が脂肪でパンパンになると、免疫細胞である「白血球」や「リンパ球」、「マクロファージ」が脂肪組織に浸潤してきてしまうのです。
免疫細胞には攻撃性があるので、それにより脂肪組織に炎症がおきてしまいます。

体に「炎症」が起こるとどうなるのかというと、免疫細胞であるマクロファージから、「TNF-α」という物質が産生されます。
「TNF-α」とは、ある組織で炎症が発生した場合に、炎症が発生している事を各種細胞に伝達をする役割を持っています

イメージでいえば、体の緊急サイレン警報機ですね。
緊急サイレンがなると、それ以上炎症が広がらないように、免疫細胞が活性化されます
この免疫細胞が炎症性細胞浸潤によって脂肪細胞に攻撃を加えることで、脂肪細胞の「細胞膜」の機能が攻撃してしまうことがあります。

そうなると脂肪細胞はインスリンが分泌されているにも関わらず、インスリンの作用を受け付けなくなってしまうのです。

これが「インスリン抵抗性」発症のメカニズムです。

これらを理解したならば脂肪に変換されやすく、糖化作用(炎症作用)」もブドウ糖の10-100倍つよい、「果糖」がインスリン抵抗性を引き起こす理由が分かりますね。

ここまで理解したならば、今度は「肥満」にならないようにすることが大切になってきました。
という事で、次は肥満のメカニズムを説明します。