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木組みの家

木組みの家

この前の日曜日は松井郁夫先生の建方見学会に参加させていただきました。

見学のみならず、建方の手伝いまでさせて頂きました!身体で体験する事が出来、より多くの事を学びました。感謝です。

1階柱の足固、通し貫、重ほぞの楔打ち込み等、建方は木だけで組上がりました。

通し貫の楔打ち等はまだされていませんので揺れはまだありますがそれでも木組の丈夫さを身体で感じました。

大事なのは地震が来た時に構造が耐えられる事、それも長寿命の家を造るにはそれに何度も耐えられる事です。

木組の家は、木同士を一体的に組込んで、肌を擦り合わせることで、粘り強さを出します。

地震が来ても木同士が変形したり摩擦をもったり支え合ったりする事で何度も何度も地震に耐えられます。

特に「通し貫」は柱を一体的に支える役割を持っていて、構造の弱点の柱を強固に粘り強くしています。

先生が仰っている「貫をやめてはいけない」という意味がより分かりました。

現在主流の金物方法を使って、木の接合部で集中的に構造耐力を持たせようとするプレカットでは、接合部にダメージが蓄積して、壊れてしまうと思います。

木の特徴の地震の力を全体で受けて殺す「減衰能力」を活かせているのは「木組」である事は間違いないと感じました。

この辺りは一般の方にも分かりやすく伝えられるように、もっと勉強しなければいけないなと思います。

木組の家は木を組むだけで、金物の家以上の耐震性能を持っています。(現場で作業をしている僕自身の主観ですが)。

なのに、申請では金物を使わないと許可を得る事が中々出来ないというのは、非常に残念です。

僕は金物も使いようだと思っていますが、金物を使う事によって日本建築の美しさが損なわれているような気がしました。

松井先生の木組の家は構造材の部材数が少なく、化粧板の落とし込みの溝加工や建具溝の加工等が施され1本1本よく仕立てられています。

伝統的な日本建築の良さである、無駄を省いて洗練された凛々しさがあります。

そこに金物を足すなんて事は邪道なのかなと思いました。

今回の建方では、松井先生にも職人さんにもスタッフさんにも本当に良くして頂きました。

僕も皆さんのようにプロとしてのプライドを持てるように努力していきます。