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天然乾燥と人工乾燥について

「天然乾燥と人工乾燥」

このまえネットで「銘木端材詰め合わせ」という物を材木屋さんから購入しました。

届いた材を見て驚いたのは、とにかく木目がはっきりしていて色も濃く美しかったことです。

木の乾燥の仕方によっても、木の質は大きく変わるようです。

そこで「天然乾燥材」と「人工乾燥材」について調べてみました。

天然乾燥は柱材で最低半年以上の期間が必要で、人工乾燥は一週間から二週間で完了できます。

寸法安定性は人工乾燥材のほうが芯まで乾燥させやすく含水率も低くできるために優れています。

天然乾燥では平衡含水率は15%程度が限界のようですが、人工乾燥ではそれよりも2~3%程低くすることが出来ます。

また、この平衡含水率は、移行することはなく、一度人工乾燥させると、低い含水率を維持することができます。、

人工乾燥は含水率を低くすることができますが、水分と共に木の油分まで抜けてしまい、木の美しさが損なわれる事が問題です。

また高温によって、無理やり乾燥させるため、木の細胞を壊してしまうそうです。

これにより、内部割れによる強度低下や、吸放湿性が失われる事、不朽しやすくなる事、木肌の美しさが損なわれる事等の問題が考えられています。

 

とあるブログで天然乾燥材と人工乾燥材のそれぞれで、吸水と乾燥を繰り返すという実験をされた方がおられました。

記事によると天然乾燥材は吸水と乾燥を何度も繰り返せるそうですが、人工乾燥材では徐々に吸水ができなくなっていく、という結果が出たそうです。

これは人工乾燥材は細胞破壊により木の特性を失っていると言えます。

しかし、水分を含まなくなるために、木の動きが小さいという点ではやはり優れているようです。

強度実験では、天然乾燥材の方が強いという結果が多いようですね。

人工乾燥材は内部割れの危険性や、強制乾燥の際に木の細胞を壊してしまうために、強度が下がってしまうのかもしれません。

 

<調べてみた結果>

人工乾燥材は寸法の安定性が良いのですが、それ以外は木の特性を失ってしまい、あまりメリットがないようです。

そしてなにより、木の美しさという点では圧倒的に天然乾燥材の方が優れています。

天然乾燥材よりも人工乾燥材の普及が進んでいるのは、きっと本当の木の美しさを知っている人が少ないからなのではと思いました。

大工をしている自分ですら、まだまだ木の美しさを知らないのだから、一般の人がわからないのは当然のことですね。

木をしっかりと仕立てられる職人さんもきっと少なくなってきていることでしょうし、そういう意味でも木を仕立てられる職人にならなければと思います。

仕立てられた木を実際に見て触れば、木の良さに虜になる人もおられる事だと思いますし。

美しい木には、林業の方々の技術力が不可欠である事も分かりました。

「新月伐採」や「葉枯らし乾燥」等、様々な技術があるようなのですが、いつか本職の人からお聞きできれば嬉しいですね。

まだまだ学ばなければいけないことがたくさんありそうです。